社長通信(Never Ending Story) vol.87

  • 社長通信

みなさん、こんにちは!
今週も【社長通信】をお届け♪

~村の祭り酒~

皆さんは「村の祭り酒」というお話を
ご存知でしょうか?
こんなお話です。

ある村では、
毎年秋になると五穀の豊穣に感謝して、
村人総出で盛大なお祭りが
行われることになっていました。
お祭りのスタートでは、
大きな樽に入った酒を分け合って、
みんなで乾杯することが習わしとなっています。
しかし、今年は経済的な事情で
酒樽を用意するお金がありません。
「これではお祭りが開けない…。
一体どうしたものだろうか。」と
誰もが頭を抱えていました。
そんな時、村の寄り合いである男が
「みんなが家からちょっとずつお酒を持ち寄る
っていうのはどうだろうか?」
と提案しました。
「それはいいね!」ということで、
各自が家から少しずつ
酒を持ち寄ることに話が決まりました。
「良かった~!
これで今年も無事にお祭りができそうだ。」
誰もが咲顔でその日は解散しました。

しばらくして、お祭りの当日がやってきました。
みんなが持ち寄ったお酒を注いでいったところ、
なんとか樽はいっぱいになりました。
村人全員が集まって
バーンと景気よく鏡開きをして、
お祭りがスタートです。
「みんな今年もお疲れさま!さあ乾杯~!」
しかし、グビリとひと口飲んだところで、
みんなが一斉に顔を上げ、
目を見合わせました。
なんと、中に入っていたのはただの水だったのです。
誰もが「自分1人くらいならバレないだろう」
と考えて、お酒ではなく水を持ち寄ったのでした。
その結果、1人としてお酒を持ってこなかったため、
樽の中身はすべて水だった…というお話です。

この寓話は、
「誰かがやってくれるだろう」
「自分1人くらいならバレないだろう」
という考えが、
組織全体を腐敗させるという教訓を教えてくれます。

私はつい先週、
サッカーの元日本代表監督の岡田武史さんから
このお話を聞きました。
曰く、代表のレギュラークラスの選手にも
「俺は自分の役割は果たしている。
負けたのは自分の責任ではない」という感覚の人が
少なくなかったそうで、
敗戦後のミーティングでは
よくこのお話をしたそうです。

「勝つためには自分がやらなければ!」
という思いがチームを強くします。
これもひとつのインサイドアウトですね。
サッカーのチームも、会社も、
詰まるところは人間の集まりです。
だから「どんな人が集まっているか」以上に
「どんな思いで集まっているか」が
重要になってきます。
チームの将来も、会社の行く末も、
そこに集う一人ひとりの意識の持ち方によって
自ずと決まってくると思いますが、
皆さんいかがでしょうか?

今週も当たり前のことに感謝しながら、
末広がりの明るい未来を見据えて、
2度とない「いま・ここ・わたし」を
大切に生きましょう。
この1週間の先に、
あなたはどんな未来を描いていますか?
明日のために、今日幸せの種を蒔こう。

To be continued…