社長通信(Never Ending Story) vol.104

みなさん、こんにちは!
今週も【社長通信】をお届け♪
~人生の答え合わせ~
先週は、
知覧特攻平和会館へ
新人研修に訪れたときの話をしました。
今回で8度目の訪問でしたが、
初回はあまりの衝撃で
細かいことはほとんど記憶に残っていません。
ただ、回を重ねるにつれて
少しずつ冷静に受け止めることが
できるようになってきました。
そんな中で
いくつか印象に残る遺書も出てきました。
今回はその1つをご紹介します。
「人世の総決算
何も謂ふこと無し
(第23振武隊隊長 伍井芳夫中佐 享年32歳)」
とても力強く、
覚悟や思いが伝わってくる筆跡です。
ここでいう「人生の総決算」とは
どういう意味なのでしょうか。
皆さんはどう思いますか。
きっとこの人は何の心残りもなく、
また身寄りもなく、
身軽な立場だったのかな…
そう想像した人もいるかもしれません。
しかし実際、
伍井中佐は特攻隊員の中でも最高齢の32歳で、
さらに愛する妻と幼い2人の娘、
生まれたばかりの長男を後に残しての
出撃だったそうです。
それを踏まえて読み返すと
「人世の総決算 何も謂ふこと無し」
の響きも変わってきます。
「ただ1度きりの人生。ただ1つだけの命。
今こそ人生の答え合わせの時。
妻子やお世話になった大切な人たち、
そして愛する故郷を護るためなら、
命の使い道としてこれ以上の正解はない」
そんな意味かなと想像しました。
最期の迎え方は本当に人それぞれです。
ある日突然ということもあれば、
余命宣告を受ける場合もあります。
どちらが良い悪いはないでしょう。
余命を宣告されることが
とても辛い経験であることは
想像に難しくありません。
ただ、これまでの人生を振り返ったり、
会いたい人に会ったり、
言い残したことを伝えたりする時間が
与えられる意味では、
残り時間を知れるのは幸せなのかもしれません。
では、もし今日が総決算の時なら、
皆さんの人生の答え合わせの結果は
どのようなものでしょうか。
何も思い残すことなく、
人生を全肯定して旅立つことはできるでしょうか。
人生には本番しかありません。
胸を張って自分自信に「大正解」と言い切れる人は、
決して多くはないと思います。
私たちは、彼らが生きたかった明日を生きています。
彼らが命に換えて繋いでくれた
未来を与えられています。
脈々と受け継がれた大きな流れの中で、
私たちは「この時代」を任されている。
そう考えると、
個人の視点とはまた違った
新しい世界が見えてくると思いますが、
みなさんいかがでしょうか。
今週も当たり前のことに感謝しながら、
末広がりの明るい未来を見据えて、
2度とない「いま・ここ・わたし」を
大切に生きましょう。
この1週間の先に、
あなたはどんな未来を描いていますか?
明日のために今日、幸せの種を蒔こう。
To be continued…