社長通信(Never Ending Story) vol.7

  • 社長通信

みなさん、こんにちは!
本日も【社長通信】をお届け♪

ここにしかない時間を、
お楽しみください…

~にんげんらしさ~

今期(151期)から全社で始まったのが
『7つの習慣』の勉強会。
「人格」という言葉がキーワードとして
何度も何度も出てきます。
そもそも、
書籍『7つの習慣』の正式なタイトルは
『完訳7つの習慣 人格主義の回復』です。
また、テキスト『13歳から分かる7つの習慣』にも
「本当の成功を手に入れるためには、
人格をみがかなくてはいけない」とあります。

余談ですが、
人格と同じ様に7つの習慣には
「成功」という言葉もよく出てきます。
しかし、この言葉はいかにもアメリカンであり、
私たち日本人の感覚からすると
違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。
例えば私なら
「成功」という言葉を耳にすれば
「それはごく限られた一部の人がするものであって、
自分の人生には無縁のもの」とか
「成功者の陰には、常に失敗者がいる」とか
「誰かを蹴落としてまで成功したくない」とか…。
なので、
原文の真意を歪めずに
違和感なく言い換えると
このような感じになるでしょう。
「本当に幸せな人生を生きるには、
人間性をみがかなければいけない」

話を戻します。
そもそも「にんげんらしさ」って
なんでしょうか?
人格や人間性以外にも、
にんげんらしさを表す言葉はあります。
例えば人柄。
「一番の決め手は大野さんの人柄でした」など、
お客様アンケートでも比較的目にします。
また英語ではhumanityと言います。
こちらはあまり使う機会はありませんが…。
いずれにせよ辞書を引いてみても、
ウィキペディアで調べてみても、
にんげんらしさの定義は曖昧で
イマイチよくわかりません。

こういうときは何かと対比して考えると
浮き彫りになってきます。
人間の対極にあるものはなんでしょうか?
いろいろな意見は有るでしょうが、
ここではいったん機械や動物としてみましょう。
機械や動物にはない人間固有のものがあれば、
それは「にんげんらしさ」と言えるはずです。

例えば「自覚する」という能力。
これは人間固有のものでしょう
(AIがどうなるかわかりませんが…)。
例えば「私は人間で、日本人で、
男性で、40歳で、O型で、名前は佐藤寛之」と
自覚することができます。
おそらく、
機械や動物は人間ほど自覚する力はないでしょう。
自覚には、
自分の言動を自分で選択する能力も含めます。
「ダイエット中だから、
寝る前のアイスクリームはやめておこう」
などは自覚(と意志)が為せる技です。
もしその場の感情と思いつきだけで生きているなら、
それは人間よりも
動物に近い生き方なのかも知れません。
何れにせよ、
ある選択とそれに伴う結果を
引き受けるのは自分である、
という事実も自覚の為せる技です。

同じく、
未来を思い描く力=想像力も
人間にしかない固有の能力です。
「将来はこんな人生にしたい」
「こんな家庭を築きたい」
「今週末はどこにでかけようか」などと
考えている機械や動物はいないはずです。
例えば
「遊びたいけど今は試験勉強が大切だ。
いくらゲームやマンガを頑張っても
自分の将来は変わらないけど、
この試験に合格すれば
仕事の幅が広がるのは間違いない」と
未来を詳細に想像することができるのは
人間だけです。

わかっていても努力できないのも、
それはそれで人間らしいのかも知れませんが…。

自覚と想像力を駆使できれば、
自分の人生を自らの意志と行動で
組み立てていくことができるようになります。
言い換えれば、
自分の人生のハンドルを握っているのは自分であり、
同時にナビの目的地(=自分の将来)を決めるのも
自分であると気づくことができます。
「何となく生きている」から
「意志を持って今を生きる」人生に
変わっていきます。
人は誰でも
「気付いた時には人生が始まっていた」
わけであって、
自らの意志で
「よし、生まれよう!」と
生まれてきた訳ではありません
(本質的にはそうなのかもしれません)。
しかし将来は自覚と意志で描くことができます。
にんげんらしさに磨きをかけ、
自他ともに幸せな未来を創っていきましょう。

今週も幸せの種を蒔きましょう。
私たちの周りにいてくれる大切な人が
幸せでありますように。

To be continued…