社長通信(Never Ending Story) vol.28

  • 社長通信

みなさん、こんにちは!
本日も【社長通信】をお届け♪

~ミッションとビジョン~

みなさんに質問です。
自分のチームのミッションとビジョンについて、
どれくらい理解していますか?
もしかしたら
「そもそも、そんなものあったっけ?」
という人もいるかも知れません。

ミッション・ビジョンは
ころころ変えるべきものでもないでしょうから、
去年や一昨年と同じ場合もあります。
ただし
「そこに意志があれば」
という条件がつきます。

リーダーとは英語でleaderと綴ります。
leadとはそのまま
「リードする」や「導く」という意味ですから、
リーダーは導く人という意味です。
人を導くにはコンパスが必要です。
導く方角が間違っていたら、
チームは遭難してしまいます。

コンパスは時代が変わっても、
場所が変わっても、
常に同じ方角を指し示してくれます。
一方で、
地図は場所や時代が変わると、
それに合わせて変わっていきますね。
どんな地図も載っているのは過去情報です。
ましてや10年前の古い地図はアテにできません。
コンパスが変わらない普遍的なもの、
原理原則だとすると、
地図は競合先など絶えず変化するもの
(市場環境など)を意味します。

コンパスと地図の関係は、
ウサギとカメの話にも
似ているかもしれません。
ウサギはなぜカメに
負けてしまったのでしょうか?
この話の教訓は
「油断大敵」や
「コツコツ努力することが大切」
などいろいろな解釈がありますが、
このように考えることもできます。

「ウサギはゴールではなく、
競争相手を見ていた。
一方でカメは競争相手ではなく、
ゴールを見ていた。」

ウサギは
カメに勝つことを目的にしていました。
逆に、
カメには
ゴールすることを目的にしていました。
この場合、ゴールは絶対的な存在です。
一方で、競争相手は相対的です。
ゴールの場所は変わりませんが、
競争相手は、
自分の前にいることもあれば
後ろにいることもあります。
関係が変化する競争相手を基準にしていると、
競争相手によって自分も影響を受けます。
カメは変わらないもの(コンパス)を
頼りにしていたが、
ウサギは変わるもの(地図)を
頼りにしていた、
と言えるかもしれません。

あらためて、
皆さんのチームの
ミッションとビジョンは何でしょうか?
事業部会議やチームMTGが
数字の確認だけになっていませんか?
数字を確認するだけの会議は、
はっきり言って面白くありません。
数字や論理的思考を扱うのは
主に左脳の仕事と言われています。
逆に映像やイメージ、感情を扱うのは
主に右脳の仕事だそうです。
右脳に訴えるものがあると感情が動かされます。
楽しいとかワクワクするといった
感情が生まれるのは右脳が刺激されるからです。
だから数字の話だけをしていたら
会議やミーティングは面白くありませんし、
いいチームにもならないでしょう。
これはプロジェクト活動でも同じです。

部長がなぜ部長をやっているのか?
リーダーがなぜリーダーをやっているのか?
その答えがそれぞれのチームの
ミッションとビジョンに書いてあります。
ミッション・ビジョンを読む度に
わき上がってくる特別な感情はありますか?
もし何も感じないなら、
そろそろ筆を入れるべき時期
に来ているのかもしれません。
リーダー1人が考えて、
繰り返し繰り返し
メンバーに訴えるのもいいですが、
浸透・共有という意味では
メンバーと一緒になって
みんなで考える方がより効果的かもしれません。

いずれにせよ新年度まで残り半年です。
これを機に、
チームのメンバーと一緒になって、
しっかりとまとまった時間をとって、
チームのミッションとビジョンを
考えてみてはいかがでしょうか。
結果的に同じ内容になるとしても
「やっぱりこれしかない!」と
全一致で堅い意志を持って選択するのと、
「まあこれでいいか、
めんどくさいし、時間もないし」では
意味合いが違います。
終わりを思い描くことからはじめましょう。

今週も幸せの種を蒔きましょう。
私たちの周りにいてくれる大切な人が
幸せであり続けますように。

To be continued…