社長通信(Never Ending Story) vol.12

  • 社長通信

みなさん、こんにちは!
本日も【社長通信】をお届け♪

~ライフワーク~

東京商工リサーチの調査によれば、
2020年に休廃業・解散した会社は49,698件、
倒産した会社は7,773件でした。
合計すると1年間で57,471件となり、
実に10分に1件が
休廃業もしくは倒産している計算になります。

また、
帝国データバンクのまとめによると、
企業の平均寿命は約24年と
人間のそれよりも遥かに短く、
国税庁が2018年に公表した資料では
黒字企業の割合は全国で約38%です。
家計が成り立つには
安定した収入が必要なのと同じように、
会社が存続するにも
毎年の利益が必要です。

改めて、
なぜ利益が必要なのか?
決算が出たこのタイミングで
改めて考えてみましょう。
ここで言う利益とは、
粗利から販管費(人件費や広告費や家賃など)を
差し引いた営業利益とします。

お陰様で、
第150期も営業利益を残すことができました。
売上高に占める割合は約1.3%です。
ではこの営業利益はどこに行くのでしょうか?
そのまま社長の懐に入る…
わけではありません。
法人税約40%を支払った残りは、
繰越利益剰余金として
貸借対照表上の純資産(≒自己資本)として計上され、
未来に繋がっていきます。

9月末の決算時点で、
自己資本比率を見てみると、
桶庄の約半分は、
借入金でできていることになります。
これは体脂肪率のようなもので
借金の割合は低いほど財務が健全であり、
人間も会社もムダがない
筋肉質が理想の体型と言えます。

銀行は世間から預かったお金を
融資することが仕事の1つですが、
ある企業に融資の可否を検討する時は、
収益性(≒利益が出ているか)に加えて
財務の健全性(≒総合的な借金の返済能力)
も見ています。
自己資本が厚い会社≒借金が少ない
筋肉質の会社は、
銀行から融資を受けやすいです。
ちゃんとお金を返せそうな会社には融資をするし、
返せそうにもない会社には貸さないということです。
住宅ローンに例えるなら、
自己資本が厚い会社は審査に通りやすく、
借り入れの限度額も上がるというイメージです。

会社が倒産する要因の1つは、
キャッシュが回らなくて
期日までに債務の履行ができないことです。
これも個人で例えるなら、
毎月の住宅ローンの引き落とし日に
銀行の口座にお金が足りない…
という状態です。
こうなるとすべての信用取引は停止され、
会社は事実上倒産状態に陥ります。
逆に言えば、
赤字であってもキャッシュが回れば
倒産の悲劇は免れます。
(だから企業にとって
銀行を始めとした金融機関と
良い関係を築くことはとても大切です)

話が逸れました。
年に1度の決算は
経営の答え合わせのようなものです。
コンパスやゴールドスタンダードに
書いてあることが正しいかどうかを
短期的に検証するものが年次決算です。
私たちの価値観や信念が正しいかどうかは、
企業として成長発展することでしか
実証できません。
150年以上続いている会社は
全体の僅か0.1%です。

私は、
桶庄がこれまで大切にしてきたこと、
先人や私たちがコツコツ積み重ねてきたことは、
間違っていないと心の底から信じています。
だから、
それを広く世間に証明してみせたい
という(もしかすると個人的な)思いがあって、
それが自分のライフワークだと
考えるようになりました。

正しいプロセスは、
正しい結果を生むこと。
人のご縁に恵まれる人生こそが
最高に幸せな人生であること。
お金や物は周りの人たちが
結果的にもたらしてくれる
副産物にすぎないこと。
ほんとうに大切なものは
目に見えないこと。
幸せは感謝の中にあること。
1人だけの幸せはないこと。
与えるものが受けとるものであること…
ただの一発屋ではなく、
本当の意味で私たち桶庄が
注目されることを通じて、
例え僅かでも
このような価値観が世の中に広がり、
そして1人でも多くの方の
幸せな人生に繋がれば
こんなに嬉しいことはありません。

今夜は大学院で未来のリーダーたちへ向けて
話をする機会をいただきました。
私にできる精一杯を伝えてきます。

今週も幸せの種を蒔きましょう。
私たちの周りにいてくれる
大切な人が幸せであり続けるように。

To be continued…