社長通信(Never Ending Story) vol.5

  • 社長通信

みなさん、こんにちは!
本日も【社長通信】をお届け♪

ここにしかない時間を、
お楽しみください…

私は歴史が好きです。
好きになったきっかけは、
高校3年生の時に出会った司馬遼太郎の小説
『燃えよ剣』でした。
去年映画化もされましたね。
浪人中の気分転換に司馬小説を読み漁り、
それからどっぷり歴史好きになりました。
お陰でせっかく合格した
関東の公立大学(授業料が安い)を蹴って、
歴史の舞台京都の私大(授業料が高い)へ
進学するという未来にも繋がっていきます。
大学の在学中も司馬小説をよく読みました。
司馬小説は、織田信長や坂本龍馬、
吉田松陰先生といった
実在する歴史上の人物が主人公の歴史小説です。
当時の私は「こんなもん小説(作り話)だろ」と
冷めた大人がするような読み方はしませんでした。
もっと素直に
「自分もこんな破天荒で、痛快で、
命を燃やすような人生を生きたいなあ!」
と思ったものです。

それにしても、
なぜここまで心に響くものがあったのでしょうか。
晩年、司馬遼太郎はこのように語っています。
「これまで自分が書いてきた小説はすべて、
22歳の自分へ向けた手紙だった」
少なくとも当時二十歳前後だった私の心に、
その手紙はバッチリ届いていました。
人生が変わるくらいに…。
多感な時期に司馬小説に出会えた幸運と、
それを真に受けられた
当時の自分の馬鹿さ
(これは今もかも知れませんが…)加減には
感謝しかありません。

似たような話がもう一つ。
そんな学生だったので、聴く音楽も偏っていました。
いわゆるパンクと呼ばれるものです。
パンクしか聴いていませんでした。
以下、コトバンクからの引用。
「パンクとは、
1970年代なかばイギリスを中心に登場した
ロック音楽の一種。
商業主義に走り、社会的なメッセージ性が
希薄になった従来のロックに対し、
社会に対する不満や怒りを過激に表現する云々」
という音楽です。
そんなこんなでパンクが今でも好きなわけですが、
お気に入りの曲の歌詞に
「今夜、あの頃の少年が訪ねてきても言える。
大丈夫、俺はいま頑張ってるよって」
という一節があります。
ここで言う「あの頃の少年」とは、
幼い頃の自分のことです。
もし今夜、
夢の中で子供のころの自分が
今の自分に会いに来たら?
みなさんは自分に
どんな言葉を掛けてあげたいですか?

「人生は辛く苦しい」でしょうか。
または苦笑いで誤魔化すのでしょうか。
それとも笑顔で「案外、未来は悪くないぞ」って
言えるでしょうか。
「自分を信じて頑張れ」と肩を叩けるでしょうか。
その頃の少年が夢見た未来が、今の自分です。
「あの時、逃げずに努力しておけばよかった」
「あんなこと言わなきゃよかった」
「もっと本気でやっておけばよかった」
「恥ずかしがらずにちゃんとありがとうって
伝えておけば良かった…」
誰にでも、このような苦い過去があると思います。
残念ながら人生は絶対に巻き戻しができません。
どれだけ悔やんでも、
過去の事実を変えることはできません。

しかし、誰かの手によって
勝手に早送りされることもありません。
自分の未来は今まさに、あなたの手の中にあります。
今日の自分の一挙手一投足が、
あなたの未来を創っています。
今日発する言葉や思いの一つ一つが、
あなたの未来を創っています。

私はコンパスの表紙裏にずっと
1枚の写真を挟んでいます。
幼い頃の自分の写真です。
自分で言うのもなんですが、
めっちゃくちゃかわいいです笑。
とても綺麗な目をしています。
写真を見る度に、
この子の澄んだ瞳に映る未来が、
暗く、醜く、悲しいものであってほしくないと思います。
この子が見据える未来とは、
他ならぬ今の自分自身です。
だから、この子に恥じない人生にすると
私は心に決めています。
今夜あの頃の少年が訪ねてきても、
「大丈夫、俺はいま頑張ってるよ」って
笑顔で言えるように。
この写真を撮ってくれたのは会長でしょうか。
まさか40年越しでこんな使われ方をするとは。
ありがとう。

今週も幸せの種を蒔きましょう。
私たちの周りにいてくれる大切な人が
幸せでありますように。

To be continued…