社長通信(Never Ending Story) vol.134

  • 社長通信

みなさん、こんにちは!
今週も【社長通信】をお届け♪

~目の前の出来事にどんな意味を与えるか~

学生時代の私に大きな影響を与えた本に、
司馬遼太郎の歴史小説『世に棲む日日』があります。
幕末の動乱期を駆け抜けた吉田松陰と、
その愛弟子である高杉晋作の
生涯を描いた傑作です。
その松陰先生が愛読した古典『孟子』に、
次のような一節があります。

「天の将に大任を是の人に降さんとするや、
必ず先づその心志を苦しめ、
その筋骨を労せしめ、
その体膚を飢えしめ、
その身を空乏にし、
行なひその為す所を払乱せしむ。
心を動かし性を忍ばせ、
その能はざる所を曾益せしむる所以なり」

これは、
「天が大きな役割を託そうとする人物には、
必ず過酷な試練を与える。
それは、その人の心を鍛え、
忍耐力を養い、
それまでできなかったことを成し遂げられる
『器』にするためである」
という意味です。

一生懸命に仕事をしているほど、
理不尽な出来事や納得のいかない
不運に見舞われることがあります。
例えばプロジェクトや
新しい取り組みが思うように進まなかったり、
長年の努力がすぐに報われなかったり
することもあるでしょう。
そんな時、私を支えてくれるのがこの言葉です。

身に降りかかる事実は選べません。
しかし、そこに「どのような意味を与えるか」は
自分の意志で自由に選ぶことができます。
「ついていない」と嘆いて終わるか、
それとも「自分を鍛える材料」として
有り難く受け取るか。
「被害者」として立ち止まるか、
あるいは「次に進むための試練」と位置づけるか。
目の前の現実に与える意味こそが、
その先の人生を創っていくのだと思います。

私は、リーダーシップとは
単なるスキルやテクニックではなく、
その人の「生き様」そのものだと考えています。
松陰先生は、
日本の近代化のために
命懸けで黒船への密航を試みましたが、
その行動も実を結ぶことなく、
投獄されて最後は死罪となりました。
しかし、獄中でも腐ることなく、
「いまこそ自分の志が試されている」と考え、
囚人たちと一緒に勉強会を始めました。
その時の教科書こそが冒頭の『孟子』だったのです。

絶望的な状況でも自らの使命を見出し学び続けた。
その気高い生き様が多くの人々を惹きつけ、
やがて明治維新という
巨大なうねりへと繋がっていきました。

うまくいかない時期こそ、
自分を成長させてくれる
天からの与えられた機会です。
高い理想を描くほど、
その反作用として大きな壁が立ちはだかるもの。
さて、いま目の前にある壁は
私たちに何を問いかけているのでしょうか。
そこに与える意味こそが
明日の咲顔を切り拓いていくと思いますが、
みなさんいかがでしょうか。

今週も当たり前のことに感謝しながら、
末広がりの明るい未来を見据えて、
二度とない「いま・ここ・わたし」を
大切に生きましょう。
この1週間の先に、
あなたは誰の咲顔を描いていますか?
明日のために今日、幸せの種を蒔こう。
すべては、私たちの明日の咲顔のために!

To be continued…