社長通信(Never Ending Story) vol.92
みなさん、こんにちは!
本日も【社長通信】をお届け♪
~物をつくる前にまず人をつくる~
経営の神様と言われた松下幸之助さんは
どのようなことを考えながら
人財育成に取り組んでいたのでしょうか?
今週は幸之助さんの
人づくりに関する考え方をご紹介してみます。
こんなエピソードが残っています。
「まだ会社が小さかったころ、
お客様から
『松下電器は何をつくっている会社か?』
と尋ねられたら、
『松下電器は人をつくる会社です。
併せて電気器具もつくっております。』
このように答えなさいとよく言ったものです。
良い製品をつくり、
良い仕事をすることは
会社に期待されるところですが、
そのためにはまず
良い人をつくらなければいけません。
優れた人が育ってくれば、
自ずと良い製品がつくられ、
また良い仕事がなされるようになります。
その結果、事業も発展していくだろうと。
私はそう考えたわけです。」
また、この「人をつくる」ということについて、
幸之助さんは
「仕事力だけが優れていれば
良いというものではない」
とも仰っています。
企業が果たすべき使命や仕事の目的を自覚し、
主体性と責任感を持った1人の人間であること。
すなわち仕事力と人間性を兼ね備えた
立派な社会人であることが肝要で、
そうした人財を育てることが
企業の社会的責任であると考えていたそうです。
さらに幸之助さんは、
企業というものは
世の人々の承認によって成り立っている公の機関、
つまり「社会の公器」であると考えていました。
そのような認識に立つと、
人を使うということも、
私事ではなく公事ということになります。
このことについては次のように語っています。
「企業は社会の公器であるという認識に立てば、
人を使うことも経営者個人の都合ではなく、
世の中に役立つためだということになります。
そう考えると、気がすすまないことでも
成し遂げる勇気が湧いてきます。
仕事をしていく中では、
時には人を叱ったり、
注意をしたりしなければいけない場面も
当然に出てきますが、
こういうことは
お互いなるべく避けたいと思うのが人情です。
しかし、企業は社会の公器であり、
人を使うことも公事であると考えれば、
個人的な都合で見過ごすことは許されません。
信念をもって、
世の中のために、
叱るべきは叱り、
言うべきは言わねばならないということに
なってくるわけです。」
経営者もリーダーもただの人間に過ぎません。
誰かとの間に波風を立てたくはないし、
時には楽な方に流されたくもなるでしょう。
だからこそ、「人財育成は公事」と心得て
仕事に臨む必要があるということですね。
皆さんはどう思いますか?
今週も当たり前のことに感謝しながら、
末広がりの明るい未来を見据えて、
2度とない「いま・ここ・わたし」を
大切に生きましょう。
この1週間の先に、
あなたはどんな未来を描いていますか?
明日のために今日、幸せの種を蒔こう。
To be continued…