社長通信(Never Ending Story) vol.131

  • 社長通信

みなさん、こんにちは!
今週も【社長通信】をお届け♪

~人に迷惑をかけない生き方の限界~

皆さんは電車やバスに乗ったとき、
席に座る派ですか?
それとも立つ派でしょうか。
先日、
ある社員さんから
こんなエピソードを聞きました。
「僕は電車で席が空いていたら、
あえて座るようにしているんです」
意外だなと思っていると、
理由を聞いて唸りました。
「必要としている人が来たときに譲れるように」

私たちは幼い頃から
「人に迷惑をかけてはいけません」と
教えられ育ってきました。
しかし、
もし迷惑をかけないことだけを
人生の中心に据えたら、
その先に待つのは
どんな未来でしょうか?
「失敗して迷惑をかけるくらいなら、
初めから挑戦しない」
「責任を負いたくないから、
安全地帯に逃げる」
「困っている人を見かけても、
見て見ぬふりでやり過ごす」

こうして出来上がるのは、
誰も傷つけないかわりに、
誰の役にも立てないオトナたち。
「え?だって誰の迷惑にもなってないでしょ?
なにがアカンのです?」

では、人に迷惑さえ掛けなければ
どう生きても良いのでしょうか?
それではいけないことに、
誰もが気づいているはずです。
迷惑をかけないだけの生き方では、
人は成長できません。
誰も幸せにできません。
その結果、
自分も幸せになれません。
なぜなら、
人は最初から上手くなんてできないからです。
誰もが、迷惑をかけながら、
助けられながら、
ときに叱られながら育っていく。
それが人が生きるということです。

電車の席の話をもう一度思い出してみましょう。
座らないという選択が
「迷惑をかけたくない」
「面倒に巻き込まれたくない」という
消極的利己なら、
あえて座るという選択は
「譲る必要が生じたときに力になれるように」
という積極的利他です。

失敗しながらでも誰かの役に立とうとすること。
未熟でも、下手でも、迷惑だってかけていい。
いつかそれ以上に
誰かに返せる人になればいい。
そう覚悟を決めて歩む人こそ、
人を幸せにできるし、
成長もできます。
そして自分も幸せになれる。
人は誰かを幸せにすることでしか、
本当の意味で幸せに生きられません。

大きなことは不要です。
「やってみますと手を挙げる」
「はじめての仕事に挑戦してみる」
「困っていそうな仲間に声をかける」
「余計なお世話とわかっていても、
相手のためにあえて一歩踏み込んでみる」。
そんな小さな積み重ねこそが、
あなたを社会に役立つ
真の大人へ育ててくれます。

成長とは挑戦のおまけであり、
幸せとは利他的行動の副産物に過ぎません。
誰にも迷惑をかけないだけの消極的利己から、
誰かの明日の咲顔のために動ける積極的利他へ。
来年とは言わず、
今日から一歩踏み出してみませんか?

今週も当たり前のことに感謝しながら、
末広がりの明るい未来を見据えて、
2度とない「いま・ここ・わたし」を
大切に生きましょう。
この1週間の先に、
あなたは誰の咲顔を描いていますか?
明日のために今日、幸せの種を蒔こう。
すべては、私たちの明日の咲顔のために!

To be continued…