社長通信(Never Ending Story) vol.64

  • 社長通信

みなさん、こんにちは!
今週も【社長通信】をお届け♪

~有無同然~

日々いろいろなニュースが飛び交いますが、
最近一番ビックリしたのは
大谷翔平選手の通訳だった水原一平氏が
ドジャースを解雇されたというニュースでした。
これまでの報道によれば、
彼は違法賭博に全財産を注ぎ込んでしまい、
これまでに
6億7000万円以上もの借金があったとか。
世間一般から見れば、
いま日本で一番有名な通訳であり、
相当な収入もあったでしょう。
しかし、それらを失ってしまったことになります。

一般にお金や知名度などは
あればあっただけいいと思いがちですが、
これらは同時に苦しみの原因にもなりえます。
今回の水原氏の場合も同じかもしれません。
大谷翔平選手に一番近い存在として、
公私を問わずいろいろな人物が
彼に接近してきたものと思われます。
中には筋の良くない人も
混じっていたんでしょう。
もし彼にお金も知名度もなかったら、
このようなことには
なっていなかったかもしれません。

似たような話で宝くじ高額当選者には、
人間不信と借金地獄に陥って
約7割が自己破産に至るという
統計上のデータがあるそうです。
また、
NBA選手の生涯年収は
平均約20億円だそうですが、
引退後5年間でその6割が、
さらに50歳までには9割が自己破産しています。
流行りのYouTuberや芸能人なんかも
一部の人は似たような感じなのかもしれません。

お釈迦様の話の中に
有無同然という言葉が出てきます。
「田畑や家が無ければそれらを求めて苦しみ、
あればあったで
それらの管理や維持のためにまた苦しむ」
というお話です。
これはお金や物に限った話ではありません。
例えば、恋人がいない人は
それを求めて苦しむかもしれません。
その一方で、恋人ができたらできたで
相手を失う恐怖や、
逆に気に入らない点が出てきたりして
苦しむものです。

健康や家庭、
旅行先についても同じことが言えます。
いつだって隣の芝は青く見えるものです。
これはどこまで行っても同じです。
満足を追い求めた先に待っているものは、
残念ながら大満足ではありません。
だから私は幸せと満足を
分けて考えることが大切だと思っています。
いま目の前にあるもの、
いま目の前にいてくれる人に感謝せずして、
その有り難みに気づかずして、
この短く儚い人生の中で
いったいいつ
幸せを感じることができるでしょうか。
みなさんはどう思いますか?

今週も幸せの種を蒔きましょう。
私たちの周りにいてくれる大切な人が
幸せであり続けますように。

To be continued…