社長通信 vol.3

  • 社長通信

みなさん、こんにちは!
本日も【社長通信】をお届け♪

今回は幕末の志士からの学びを
お楽しみください…

幕末の志士に橋本左内という人がいます。
今の福井県に医者の子として生まれ、
幼少時より俊傑の誉れ高く、
藩主の松平春嶽からも
将来を渇望される存在でした。
しかし、
安政の大獄によって
志半ばでその短い生涯を閉じます(享年25)。
その左内が記した
『啓発録』と呼ばれる文章が残っています。
15歳の時に定めた志を自分のために残したもので、
今で言えば
決意表明やミッション・ステートメントに
相当するでしょう。
先日のフレッシャーズキャンプでは
この啓発録を1日かけて皆で輪読しました。

内容は大きく5つあります。
一、稚心を去る   甘えや言い訳を捨てよ
二、気を振う     闘争心を燃やせ
三、志を立てる  人生の目的を定めよ
四、学に勉める  偉人に学び実行せよ
五、交友を択ぶ   付き合う相手を選べ
せっかくなのでそれぞれ見ていきましょう。
結構、苛烈な内容です。

「稚心を去る」ってのは、
目先の安楽やその場しのぎに逃げるなってことだ。
だいたい13、14歳(当時の成人年齢)にもなって
親に甘えているようなヘタレでは
一角の人物にはなれねえ。
甘えるな!人のせいにするな!

「気を振う」ってのは、
誰かに馬鹿にされたり、人前で恥をかいたり、
勝負に負けても悔しさを感じないような
意気地なしでは
話にならねえってことだ。
武士なら気概を奮い立たせよ。
そんなんで悔しくないのか!
お前男だろ!根性見せんかいっ!

「志を立てよ」ってのは、歴史を学び、
古今の英雄豪傑を手本として、
彼らに並ぶくらいの気迫で生きろってことだ。
そいつらだってただの人間だ。
奴らにできて自分にできない理由はない。
近づき、並び、追い越すくらいのつもりでやれ。
自分の目標に関係ない情報に
キョロキョロ目移りしていると、
それに振り回されて自分を見失い、
ついには平凡な人生に終わる。
男児たるもの、一度その志を定めたなら、
肚を決め、脇目もふらず、
一心不乱に最後までやってやってやり通せ。
戸締まりをしていないと家に泥棒が入ってくるが、
心も同じようなものだ。
ただし家の警備なら外注できるが、
心の警備は自分でやるしかねえ。
どうでもいいことに心を奪われるな。

「学に勉める」ってのは、
学んだことを実践すろってことだ。
世の中には少し本を読んだり、
ちょっと勉強しただけで自慢したり
天狗になるしょうもねえ奴も多いが、
それは勘違いもいいところだ。
学問の本質は実践と継続にある。
思いつきで少しやる程度なら誰にでもできる。
難しいのは継続だ。
馬鹿になってやり続けるから、
その辺の奴らとの違いが生まれるんだ。
実践しない知識には何の価値もねえ。
分かっててやらないのは、尚さらタチが悪い。

「交友を択ぶ」ってのは、
本物の友人を見極めろってことだ。
四六時中繋がっていたり、
一緒にいることが仲良しだと思ってる奴がいるが、
そうじゃねえ。
それは単なる馴れ合いだ。
本当の友情ってのは、もっと厳しいもんだ。
ときには嫌われる覚悟をもって
お互いの過ちを正し合えるのが真の友だ。
それには相当の覚悟が必要だが、
これくらい忌憚なく言い合えるのが本当の友だ。
以上。

いかがでしたでしょうか?
覚悟の定まった15歳、恐るべし。
勢い余って江戸っ子口調ですが、
原文には気品が漂っています。
ちゃんと知りたい方はネット上でも
現代語訳が読めるので
調べてみてくださいね。

今週も幸せの種を蒔きましょう。
私たちの周りにいてくれる大切な人が
幸せでありますように。

To be continued…