社長通信 vol.1

  • 社長通信

みなさん、こんにちは!
本日から、定期的に
【社長通信】を掲載していきます♪

桶庄名物の一つでもある【社長通信】。
社内だけで留めておくのは勿体ない!!
ということで、
この場を活用して
みなさまにもお届けしていきます!

これから毎週月曜日は、
【社長通信】をご紹介しますので
楽しみにしていてください♪

では早速・・・

先日、叔母(いとこのお母さん)が亡くなりました。
桶庄で働いていた方なので、
長い方はご存じの人もいるかと思います。
私も小さいころは一緒に遊んでもらったり、
散歩に連れて行ってもらいました。
良い思い出しかありません。
改めてご冥福をお祈りします。

私も40歳になり、
身近な方や親しい方を
見送る機会も増えてきました。
祖父母はみな旅立ちましたし、
8人いた叔父叔母も
いつの間にか半分になりました。
小学校以来の友人も
既に何人かが鬼籍に入っています。
心から敬愛し、
また私淑していた稲盛和夫さんも
つい最近亡くなられました。

コロナだワクチンだと話題になっていますが、
人間は致死率100%です。
遅い早いはあれど、
漏れなく確実に誰もが死ぬ身です。
これを読んでいる皆さんも
100年後は誰1人残っていません。
やがては私がこの世に存在したことを
覚えている人もゼロになります。
肉体も存在せず、
また誰の記憶の中にも存在しない時がやってきます。
こう思うと、
いったい人生とは何なのでしょうか?
そもそも絶対に終わりが来るのに、
なぜ生きなければならないのでしょうか?
そして何のために生まれてきたのでしょうか?

保険金殺人の容疑で取り調べを受けていた
28歳の男性が、
留置所で死亡しているのが見つかったという
報道がありました。
自殺とみられるとのことです。
書類を偽造して養子となり、
相続や保険金でタワーマンションに住み、
超高級車を乗り回し、
その派手な暮らしぶりを
しきりにSNSへ投稿していたそうです。
これを聞いてなんとも悲しく、
寂しい気持ちになりました。

以前も取り上げましたが、
フェイスブック(現Meta)の社内調査では、
InstagramをはじめとするSNSの利用・依存が
10代の精神の発達に
最悪の影響を与えているそうです。
Instagramの運営元はフェイスブックですから、
この社内調査の結果は不都合です。
極秘情報として非公開にされていましたが、
退職した元従業員の告発によって
世界中が知ることとなりました。

SNSには虚像による自慢合戦が散見されます。
例えば一部の女性は、
容姿も体型も加工で造り上げた「幻」のような画像を
山のように毎日投稿しています。
また一部の男性は、
買い物自慢や豪遊自慢を毎日投稿しています。
亡くなった彼も、
ある意味ではそのマウント合戦の
被害者なのかもしれません。
(もちろん犯した罪は許されませんが)

狭い世界でいくら自慢しても、
世界には凄い人が無数に存在します。
ネット上の虚像に振り回され、
人を殺めてまでお金を手にし、際限なくつぎ込む。
そんな金銭の奴隷のような、
破滅に向かって全力疾走するような人生のために
生まれてきたのでしょうか。

「無常を観ずるは、菩提心のはじめなり」という
道元の言葉があります。
無常とは諸行無常、つまり、
すべては実態のない儚い存在という意味です。
若さ、健康、肉親、兄弟、友人、
その他の物質もすべて。
菩提心とは、本当の幸せを求める心のこと。
「死を見据えて生きることから、
自分の本当の人生が始まる」という意味です。
昔は今よりもずっと「死」が身近にありました。
だから本気で人生を考える機会も
たくさんあったのでしょう。
幸か不幸か、
今は毎日身近に死を感じるのは
限られた職業の方だけです。

終わりがあるから、
今この瞬間に意味や価値が生まれます。
例えば私なら、
毎日家族4人が当たり前のように
同じ会社で顔を合わせて仕事をしていますが、
この4人一緒に過ごせるかけがえない時間も、
いつしか終わる時が来ます。
桜は散るから美しい。
人生も同じ。
限りがあるから有り難い。
一期一会です。
一度きりの有難い人生を、
何のために生きるべきか?
頂いた命を何に使うべきか?

誰かが答えを与えてくれる問いではありません。
自分と本気で向き合って、
自分なりの答えを見つけ出して、
日々それを確かめながら
生きていくより他にありません。
もし「志」と呼べるものを見つけられたなら、
それはもうすでに幸せな人生なのかもしれません。

今週も幸せの種を蒔きましょう。
私たちの周りにいてくれる大切な人が
幸せでありますように。

To be continued…